「空家企画教室」
2月 28, 2017
先日、私たちが住んでいる千葉県一宮町で「空家企画教室」という2日間のワークショップに夫婦で参加しました。実際にある空き家をどう活用するか考える、という初めての体験をしてきたので、きょうはそれをログります。
↓↓↓ 詳細 ↓↓↓
講師も参加者もものすごい方ばかり…と聞いていたので、始まる前はすごく緊張してました(汗)
会場について見たら、ほんとにすごい方ばかりでさらに緊張。そんな緊張MAXな感じで空家企画教室ははじまりました。
駅前の産直所をリノベーション
当日は3つの班(6〜7人/班)に分かれて、それぞれ一つの対象物件のリノベーション案を考えていきます。
私の班の対象物件は、上総一ノ宮駅横の観光物産直売所。駅からすぐで立地は◎。
上総一ノ宮駅の周りってほんとお店がないんです。
物件と周辺情報のリサーチ
1日目は対象物件の見学から始まり、建物の広さや設備などをチェックしていきます。
私は直売所に初めて入ったのですが、思ったよりも広くて、なによりたくさんのお客さんで賑わっていたのが印象的でした。
見学が終わるとひたすらアイディア出し。私の班は上総一ノ宮駅を利用したことがある方がほとんどだったので、リサーチ部分の意見はほとんど一致。
・電車や迎えの車を待つ間、時間を潰す場所がほしい
・通勤前においしいコーヒーが飲みたい
・お土産を買う場所もあると嬉しい
・Wi-fiがあると外国人観光客にも嬉しい
などなど…
コンテンツ作り
たくさんの意見が出た中「やっぱりカフェがほしいよね」ということで、割と早い段階で「カフェ」を作る方向に。
お店のコンテンツも、「一宮町の周りのカフェとか飲食店ってレベルが高いよね」「野菜も果物もおいしい」って話の流れで「じゃぁ日替わりでいろんなお店の味が楽しめるお店にしよう!」「廃棄になる野菜とかを使ったスムージーとかスープも出したい!」という風にどんどん決まっていきました。
そんな中で、「駅前にかっこいいサーフィンバスがあったらいいね」「花壇に誰でも食べていい野菜が植わっていたら楽しいね、かわいいね」みたいに、対象物件の周りの環境に対するアイディア、ビジョンも浮かんできて、みんなですっごくワクワクしました。
一つのリノベーションをきっかけに、その周辺、地域に対する愛情がどんどん深まって、キラキラした気持ちになっていくんです。
参加前の緊張とかどっかに飛んでいってしまって、いつのまにか「なにコレ!たのしい!」って夢中になってました。
日常の中にあるたくさんのキラキラ
休憩時に一宮町の方言の話が出ました。(方言の話って必ず盛り上がりますよね。不思議。)
その中に、「え!なにそれ!意味分かんないけどかわいい!」って盛り上がった単語があって。
そこからの勢いはほんとすごかったです。
「もうそれをお店の名前にしちゃおうよ!」「英語にしよう!」「むしろフランス語っぽくしちゃおう!かわいいから!」って。笑
飲料の仕事をしてたときもそうだったけど、何かを作るときって「それ、いい!」ってみんなが共感できるアイディアがほんと大事ですよね。そういうアイディアって、日常の中にたくさん転がっててつい見逃しちゃいがちだけど。そういうキラキラを掴んだ時の嬉しさってはんぱないです。
自分がいいって思ったことを、周りもそう思ってくれたなら、きっとお客さんにもそう思ってくれる人がいる。あとはもう理由を探すだけ。
「方言がフランス語に聞こえるっていう動画が流行ったんですよ!」「地元の方にとっては当たり前で馴染みがあるけど、よそから見ると新しくてかわいい!」みたいな。笑
いろんな人がいるから人生は楽しい
これもワークショップの醍醐味だと思うんですけど、バックグラウンドとか全然バラバラの人が集まると、発想の仕方も、話の進め方もバラバラなんですよね。それでもちょっとづつ一つの形ができてきて「みなさんほんとスゲーーーーー!!!!」って何度も感じました。
私は専門的なスキルとか知識なさすぎて、基本的には書記をやっていたんですけど、
「わたしも“これならまかせて!”みたいなスキル身につけないとなぁ」
とか
「もっとファシリテーションスキルも上げていかないとなぁ」とか
そういう次に向けた課題みたいなのもたくさん見つけることができました。
あと、最後のプレゼンもやらせていただいたんです…!講師の馬場さんに「やりなよー」って言っていただいて。
結果は、いつもどおり、いや、いつも以上にしゃべりすぎて、時間超過してしまいました(;_;)
でもコンセプトも資料もしっかりしていたので、伝えたいことは伝わったと思います!!
(個人的に良かったところは、ずっと試したかった“マイクを顎下にして喋る”作戦がうまくいって、マイクがキーーーーンってなんなかったことかな。涙)
いやー、ほんと。みなさんがあまりにも素敵すぎて。勉強させてもらうことばかりの2日間だったなぁ。
「cafe& bar an ton ne」誕生!?
ここまで長くなっちゃったけど(笑)、紆余曲折の末、たどり着いたのが、「cafe&bar an ton ne」でした。
an ton neは一宮町周辺のカフェやレストランのメニューを日替わりで楽しめるお店。
通勤前に、こだわりの自家焙煎コーヒーと、一宮産の野菜がたっぷり詰まったベーグルサンドを買って特急へ。
そんなおしゃれだけど「一宮町、いいとこだなぁ」と感じられるようなお店を目指します。
お店の名前になっている「あんとんね」は一宮町で使われている方言で、「大丈夫」という意味。「あんとんね」、なんかかわいくないですか?
ロゴはゆかさんがささっと作ってくださったもの(すごすぎ)。下のアイコンは「an ton neがどういう場所なのかすぐわかるように」という草野さんの素敵すぎるアイディアで追加。
図面ももうできていて、これは土屋さんが1日で作って下さったもの…!魔法かよ!
他にも、初期投資を含めた事業収支案も宇佐美兄貴がしっかりしたものを作ってくださっているので、現実味も◎。
さらに、内装のリノベーションは基本的にすべてワークショップ形式ですすめる予定です。これは、
「いまはまだコーヒーが飲めない子供にもワークショップに参加してもらって、大きくなったときに“この机、俺が作ったんだぜ!”ってなったら素敵」
という市塲さんのアイディアからです。…もうほんと素敵すぎます!!
an ton neをもしオープンすることができたら、みなさんぜひ遊びに来てくだいね。
いつも長くなっちゃうけど、いつも以上に長くなってしまいました。
ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。
たくさん書いたけど、言いたかったのは
一宮町周辺にはたくさんの素敵な方がいて、空家企画教室を通して改めて土地の可能性も感じられて、こういう活動が他の地域にももっともっと広がったら素敵なことが起きそう!
ということです!
今回このような素敵な機会をくださった一宮リアライズの小柴さんをはじめ、多くの関係者の皆様には改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
これからは受け身にならずに、自分もプレーヤーとなって素敵な街を作っていきたいです。
ではまた。
(絵)シミキョウ さん